つづきです。

ＳＡＬＭＯＮ日記（１１）


新年明けましておめでとうございます。
今年も「サーモン日記」をよろしくお願いします。


ジャジャジャ〜ん。

【新サーモン・メンバー発表！】

Ｇ・Ｖｏ・作曲　Tomoki Salmon（セト）
Ｂ・Ｃｈｏ・作詞　Takuya Salmon（俺）
Ｄｒ・編曲　Toshiya Salmon（リトル君）

夏サーモンの助っ人、リトル君（１９才・大学生）を正式メンバーに迎え、平均年齢が一気に下がった新生サーモン。これで、１０代、２０代のファン層も獲得？！　とにかく、このメンバーで３月末にライブやっちゃいます。今度こそ待ったなし。皆さん、応援ヨロシク!

ちなみに、初代サーモンドラマーのYoriさんには、名誉会長として陰ながら助言等いただければ幸いです。でも２、３回練習するまで待ってくださいね。下手くそすぎて恥ずかしいので・・・


１月２４日（月）第１２回セッション in 国立ＢＢＣ

１２月はセト君が、引越しやら『おかっぺら〜ず』やらでで忙しく、一回も練習なし。実に２ヶ月ぶりのサーモン再開です。今回から、セト君の新居に近いというだけの理由で、スタジオを変えました。国立駅前ビルの４階、ＢＢＣ。LEVEL3 の怪しげな外観と違って、こちらは、ごく普通の小奇麗なスタジオです。

まず、セト君の新居で軽くミーティング。今回から２、３回の練習で１曲１曲の構成を完全に仕上げて行くことにしました。各曲の課題を確認して、いざスタジオへ。今回やった曲の感想：

SALMON：
何故だか、カッコ良くない。久しぶりで感覚が鈍っているのか、はたまた、いい加減飽きてきたのか？「サーモンの出だしの音からすでにおかしい・・・」という Yoriさんの言葉がふとよぎる。

KING SALMON：
イントロのギターに、俺のベースが合わない。リズム感ないのがバレバレ。しっかりしろ、俺！

PINK SALMON：
ギターとベースが合わない。完全にズレてる部分あり、俺だけが気分的に納得いかない部分あり。要改良かな？

BARBER SHOP：
一番うまく行った。コーラスもカッコ良いのが完成しつつある。

FOOD CHAIN：
てこずった。っていうか俺、曲を完全に取り違えてた。
　　セト：「この曲、裏だよ」
　　俺：「えーっ、マジで？」
ずっと表に感じながら弾いていた俺。道理でキメのフレーズの所でズレるはずだよ。トホホ。

今回は以上５曲。２０時〜２３時の３時間、みっちり練習したけど、まだまだやり足らず、セト家へ戻ってまたミーティング。居残り練習でズレズレのベースを修正してから、午前１時半頃、真冬の国立〜東大和間をチャリで４０分、家路を急ぐ俺であったが・・・

午前２時１５分、家のドアを恐る恐る開けると、暗闇の中に鬼妻のぐっちが仁王立ち。ひえ〜

　　---------- 第１１回サーモン日記　おしまい　----------

ＳＡＬＭＯＮ日記（１２）　番外編 　


『セトロック再考（最高）』

　セト君とはもうかれこれ１０数年来の友人だが、本格的に一緒にバンド組むのはこれが始めて。ギターも下手で音楽性も幼稚な俺は、あまり相手にしてもらえなかった。少し距離を置いて見る彼は、俺にとって、ホントにカッコ良いパンク・ロッカーだった。

　俺的解釈では、パンクとは、簡単、気合一発、カッコイイかどうかはその人のオーラで決まってしまう、そういう音楽だ。飲んだくれてギターは練習せず、女にはだらしない。しかしステージ上での圧倒的な存在感。そういうパンク・ロックの象徴として、俺は彼を一種の憧れをもって見ていた。

　その反面「パンクなんて簡単、俺でもできる」という驕りと見くびりもあった。「パンクなんかじゃなく、もっと難しそうなことをやりたい」みたいなカッコ付けの気持ちが、今まで俺をステージから遠ざけてきた。

　今回初めて、セト君と組んでみて、いくつかの新発見があった。ひとつは、セト君は意外に真面目な人だということ。ロッカーとしてのカッコ良さは、単なる不良っぽさから来ているのではなく、もっと深い、音楽との繋がりから来ているのかもしれない。セト本人曰く「Ｒ＆Ｒの神様に愛されている」からかもしれない（笑）

　もうひとつは、パンクは意外に深い。というより「セトロックは深い」というべきか。例えば、サーモンのオリジナル全１０曲の中に、２、３曲、「これホントにパンク？」っていう変わった（渋い？）曲が入っている。前述の FOOD CHAIN なんかがそれで、素人の俺には何とも取っ付きづらい。また、曲全体としては単純でも、ちょっとした間の取り方が独特だったりして、俺と合わない。セト君としては別に奇をてらっているつもりはなく、ごく自然に、それが一番カッコいいと思って弾いている。なんとかセト君の意図を汲み取り、合わせてみると、なるほどカッコ良いのだ。むむむ・・・。まあ、俺の音楽センスがどうにかしてるだけっていう可能性も高いけどね。リトル君は余裕で合わせてるし。Yoriさん辺りに言わせれば、また全然違った見解が出てきそうだし。

ちょっとセト君のこと持ち上げすぎかな？

さ〜て、セト君は「Ｒ＆Ｒの神様」に本当に愛されているのか？「セトロック」ってどんな音楽？　是非、３月のライブで Check it out !! してください。

　---------- 第１２回サーモン日記　おしまい　----------

SALMON日記（１３）


『サーモン・メモ（１）』

えー・・・　一身上の都合により、今回からしばらくの間、『SALMON日記』改め、その縮小版『サーモン・メモ』をお楽しみいただきます。SALMON日記ファンの皆さん（誰？）ごめんなさい。

２月１４日（月）第１３回セッション in 国立BBC

【練習メニュー】
・『24/7』　けっこう良い　さらに磨きをかけるべし。
・『Just Doin' This』 カッコいいね
・『Traffic Jam』 　まあまあ。
・『Mosquito』 問題なし。
・『My Little Suzie』 バージョンチェンジにより難航。次回に持ち越し。

【感想】
とりあえず前回と今回で１０曲やってみて、全体の形が見えてきた。と同時に問題点もよ〜く見えてきた。次回はその問題点を解決しつつ、全体の演出も考え始めたい。いよいよサーモンが加速する！！





SALNON日記（１４）：サーモン・メモ（２）


３月１日（火）第１４回セッション in 国立BBC

前ミーティングなし。１９時〜２２時の３時間。全１０曲中、８曲おさらい。不完全燃焼。５，６時間はやりたい気分。

シンプルな曲（Barber,Just,Traffic, Mosquito 等）はまとまってきた。

意外にてこずっているのが、サーモン３部作（SALMON, KING, PINK)。バンドとしての一体感が出ない。バラバラ感が否めない。初心に返って、シンプルに勢い良く・・・

うむ・・・　バンドって難しいなあ。まあ、少しずつは前進しているみたいなので良しとしますか。３人で作り上げる喜び、かな。苦悩の果てに歓喜をつかめ、サーモン！！





ＳＡＬＭＯＮ日記（１５）


３月１５日（火）第１５回セッション in 国立ＢＢＣ

前回の練習の後、俺からセト君に注文２つ。
「練習中、酒飲みすぎ」
「ギターの音、デカすぎ」

今日のセト君。
　酒、いつもの半分（１リットル）。
　ギターの音、約２割減。

おかげで今日はベースの音がよく聞こえ、コーラスもちょっと楽だった。練習全体もうまくいったと思う。俺、いつになく満足。だがしかし・・・

セトロックの掟、その１
　『ロックはデカイ音でやれ！』

荒ぶるロック魂、無軌道な危うさ、絶叫するギター・・・、そんなセト君の魅力を、今日は閉じ込めてしまったようで、ちょっと複雑な気持ち。

それはさておき、だんだんよくなって来ましたよぉ〜、サーモン。前回やり残した未完成の２曲もメドが付いて来たし。サーモン、いよいよ産卵間近！


練習後、近くのファミレスでミーティング（っていうか、雑談）。
サーモン解散後のそれぞれの身の振り方とか、音楽性とか、人生観とか。売れる曲は？とか、プチ・プロデビューとか、全米ツアーとか。業界人のYoriさんがいないので、偉そうな事言いたい放題の俺（たち）。夢見がちな俺（たち）・・・

バンドが固まってきたということは、ライブが近づき、ライブが近づくってことは、解散も近づく。緊張感と寂しさの入り混じった複雑な気持ち。いつになく饒舌な俺でした。

　----------　サーモン日記（１５）　おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（１６）


３月２２日（火）第１６回セッション in 国立ＢＢＣ

『My Little Suzie』
俺「なんか、カッコ悪いような気が・・・」
セト「いや、これでいいって！」

『Food Chain』
エンディングのベースがうまく弾けない。リトル君に模範演奏をお願いして、なんとなく感じをつかむ。次回こそはうまく弾きたい。

その他の曲は、いい感じに仕上がってきている。やってても気持ち良い。
次回からは、いよいよセットリストに沿って１０曲通しでやってみまーす。


練習後、スタジオ隣の居酒屋『笑笑』へ。

はじめは真面目にサーモンライブについて相談していたが、徐々に酒も回り、今日も主に俺のウンチクが炸裂。オヤジ入っててカッコ悪かったかも。言葉じゃなく演奏で、自分を表現できたらなあ・・・　トホホ。

Yoriさんが抜けた後、なんだか俺が曲にイチャモンをつける役目になっている。リトル君は、どちらの言うことも「いいっすね、そうっすね。」と、こだわりのない爽やかな笑顔。あれ〜、そのキャラは俺の役目だったんだけどなあ。なんでもかんでも苦悩する俺の悪いくせが出始めている。パンクに悩みは無用。特にセトロックには。スカーッと行け、スカーッと！！

　　----------　サーモン日記（１６）おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（１７）：サーモン・メモ（３）


３月２９日（火）第１７回セッション in 国立ＢＢＣ

セットリストに沿って１０曲×２回、通してみました。
うむ、いいかも。そろそろライブＯＫかな？

・・・ところが、セト君の仕事の関係で、なかなか予定が立たない。サーモンファンの皆さん（誰？）、もう少しお待ちを。

練習後、懲りずにまた居酒屋『笑笑』へ。
最近は毎回飲んでいる。練習の回数も増えてきて、のぐっちお怒り。４月からは陽向を保育園に連れて行くので、夜遊びはしません！ライブの打ち上げまで我慢します。





ＳＡＬＭＯＮ日記（１８）


４月５日（火）第１８回セッション in 国立ＢＢＣ

サーモンの曲は短い。それが「売り」だったりもするのだが、１０曲やっても３０分そこそこ。ライブの持ち時間はたぶん４０分あるので、１曲カバーを追加した。ラモーンズの JUDY IS A PUNK の替え歌で、

『SALMON IS A PUNK』

歌詞は日本語。歌は俺。結構かっこいいんじゃないかなあ？　乞うご期待。


最近は毎週練習しているせいか、サーモン絶好調。俺とリトル君はもういつでもライブＯＫ気分なのだが、何故だかセト君はもっと練習したそう。ライブをやってしまったら解散だからねぇ。慎重になっているのか、もっともっとサーモンで遊んでいたいのか・・・　


そろそろ、サーモン結成１周年です。
おかげさまで楽しい１年間でした。やっぱりバンドはいいね。いよいよライブやります。日時は近日公開です（→ドラゴン藤波さん）。解散のことを思うと俺もちょっとジーンときますけど、ライブでは思いっきりバカっぽく能天気にプレイしようと思っています。サーモンらしく、あっけなく。

　----------　サーモン日記（１８）おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（１９）


４月１９日（火）第１９回セッション in 国立ＢＢＣ

花粉症と風邪を併発して体調最悪。しかしライブも迫っており休むわけにはいかない。
この日はまず、ライブハウスに持っていくデモテープを作成。まあまあの出来。その後、気になる曲の部分練習。最後に全曲を１回通す。

『FOOD CHAIN』のベースの入り方が、相変わらず上手くいかない。このままじゃ、本番は超不安。仕方ないので自宅練習用にギターとドラムだけで、ベース用カラオケを作ってもらった。とほほ、メンボクない。

練習後はスタジオの出口にあるベンチで軽くミーティング。
俺の体調も悪いし、９時半頃早々に解散。
帰りの電車を待つ国立駅のホームにて、

俺「最近練習多くて、お金大変でしょ？」
リトル「うん、マジできつい（苦笑）」

トリオバンドで、毎回３時間。一人２５００円〜３０００円。
食事か飲みに行けば、さらに２０００円。それをほぼ毎週。
学生には確かにきついよね。（俺にもキツイけど）今度からマックにしとく？
・・・っていうか、年齢差を考えたら普通、飲み代ぐらいおごってあげてもいいのかも？　セト君も俺も甲斐性なくってゴメン！！

くそお、絶対成り上がってやるぅ・・・　と、当てもなく誓う俺であった。

　----------　サーモン日記（１９）おしまい　----------

ＳＡＬＭＯＮ日記（２０）ライブ告知


　　　【ＳＡＬＭＯＮライブ決定！】

　　〜〜〜川を上ってついに産卵！！〜〜〜

　　　　場所：国立「地球屋」
　　　　　　　JR 国立駅 南口 徒歩５分
　　　　　　　http://chikyuya.web.infoseek.co.jp/
http://chikyuya.web.infoseek.co.jp/menu%20.htm
地図はこちら↓
http://chikyuya.web.infoseek.co.jp/map/map-1.htm

　　　　日時：５月１２日（木）
　　　　　　　19：00 OPEN
　　　　20：00 START

　　　　チャージ：￥1,000

　　　　対バン：Magic Candy Drop（素晴らしいバンドです！）
　　　　　　　　http://www2.odn.ne.jp/magican/


サーモンファンの皆様（誰？）大変長らくお待たせしました。予定より５ヶ月も遅れてしまいましたが、最初で最後のサーモンライブを上記の通り決行します！　皆さん何かと忙しいとは思いますが、是非是非是非お越しください。

当初、「リバプール」というカジュアルなライブハウスでやる予定でしたが、マジキャンのにゃー先生から対バンのお誘いがあり、急きょ「地球屋」という渋い本格的ライブハウスでやることになっちゃいました。

入場はチケット制ではなく、チャージ制。つまり、出演バンドにチケットのノルマはなく、お客さんには、お店に対して１０００円払ってもらいます。そして、な、なんと！バンドにはギャラが出るんです！！　嬉しいやら、申し訳ないやらで、ちょっと複雑な気持ちです。そんなわけで、なるべくたくさんのお客さんに来ていただき、さらに店でいろいろ飲み食いしてくれると、俺たちとしても、お店に対して申し訳が立つっていうか・・・　みんな、助けてぇ！！！

普通はこういうライブハウスってデモテープなんかで審査があると思うんだけど、今回は、にゃー先生の知り合いって事で、特別にＯＫが出ちゃったわけです。


《是非来て欲しい人たち》Special Welcome !!

・元サーモンドラマー、ドラミストさん。酷評、覚悟しておきます（笑）

・オバタ君。のり＆じゅんをはじめ、ＧＡＬをたくさん引き連れてヨロシク。

・コスゲ君。当然来るよね？！

・たいっちゃん！　セト君の友達ではなく、俺の友人として来てくれ！！！

・k39君。たまには顔見せて。目覚めよ、バンド魂！！

・アリオちゃん。元気？　来れたら来てね。

・タカモト君。当然来るよね？！（笑）


　　　　その他、誰でもいいから来てくれえ〜　S.O.S で〜す！！！





ＳＡＬＭＯＮ日記（２１）：サーモン・メモ（４）


４月２６日（火）第２０回セッション in 国立ＢＢＣ

この日はメンバーそれぞれが気になる所の部分練習。全体的には下手でもせめてキメル所はキメル作戦。
最後の１時間はＭＣ込で本番のシュミレーション。ノリノリで弾きすぎると間違える。緊張とリラックスのバランスが難しい。指が勝手に動くほど練習すれば、本番はきっと楽しめるだろう。まだまだ勝負はこれから。自宅練習に励もう。
ナイスなトークもこれからちょっと研究しなくちゃね。





ＳＡＬＭＯＮ日記（２２）：サーモン・メモ（５）


５月３日（火）第２１回セッション in 国立ＢＢＣ

本番のセットリストに沿って全曲を２回半通す。スタジオのクーラーをつけ忘れてやっていたので汗だくだったが、本番の熱気をイメージできてよかったのかも。

休憩中は本番の衣装の相談。

本番前の練習はあと１回。　
いよいよサーモンの産卵までカウントダウンです。





ＳＡＬＭＯＮ日記（２３）


５月１０日（火）第２２回セッション in 国立ＢＢＣ

本番前最後の練習を前に、ちょっとトラブル発生。
俺のFuckin'Bass 調子が悪い。ボリュームつまみの部分の接触不良で音が時々でない。ほんとに時々なんだけど、本番で使うのは不安。で、急きょ、おかっぺ君のベースを借りました。深くてすごくいい音なんだけど、俺のベースはミディアム・スケールだったみたいで、おかっぺベースまじで長い。本番まであと２日。弾きまくって早く慣れないと！

練習は、ギターソロの部分の長さを２，３確認したあと２回ほど全曲通し。もう特にああだこうだは言わず、たんたんと進むセッションでした。

練習が終わると、リトル君は電車の都合で、慌てて帰っていきました。

リトル「そんじゃ、木曜！」

明るく元気で無邪気な好青年。若い彼にとっては今回のライブもほんの通過点。緊張とか、１年間やってきたシミジミとかは全然ない。単純に音楽やるのが楽しいだけ。若いっていいなあ・・・

練習後、近くのスタミナ丼屋のカウンターにて、３０半ばのオッサン２人。なぜか無口。

俺「この１年長かった？」
セ「長かったような、短かったような・・・」

俺にとっては長かった。こんなに長くやるからシミジミするのだ。もっとチョチョイ、スパスパッ、ドカーン、とやりたかった。

セ「あとはＲ＆Ｒの神様が降りてくるかどうかだな」
俺「降りて来そう？」
セ「微妙・・・　たぶん降りてくるんじゃん？」

本番まであと２日。ほんと、あとは神頼みだね。どうか上手くいきますように・・・

　　　----------　サーモン日記（２３）おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（２４）最終回


５月１２日（木）第２３回セッション in 国立ＢＢＣ

【最後の練習】

いよいよライブ当日。昼過ぎ、のぐっちと陽向に見送られ颯爽と家を出たのだが、駅まで行ったとろこで、ステージ衣装のエプロンを忘れたことに気づき引き返す。おかげで３０分遅刻。なんとも幸先悪い始まり。

スタジオに到着すると、セト君はもうビールを２本空けて良い気分。聞けばコイツ、朝から飲んでるらしい。ライブにほのかな不安・・・

セト君は本番に備えて軽めのヴォーカル・・・　のはずだったが、酔っ払っているせいか、ガンガンに歌っている。俺はＭＣのことばかり確認している。リトル君が一番演奏に対して真剣。リトル君のリクエストで不安な曲をいくつかおさらい。そんなこんなで最後の練習を終える。昼のＢＢＣスタジオから眺める国立駅前が新鮮でした。

ライブハウス入りの５時半まで少し時間があるので、近くのファミレスへ。そこでもセト君、赤ワイン。ほろ酔いを通り越してベロベロ（？） セト君を尊敬しているはずのリトル君からも「もうやめろ！」と喝。セト君「ちょっと寝ていい？」と席に横たわり爆睡。どうにかして下さいっ、このオッサン！　ライブに激しい不安・・・


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同日、第２４回セッション《産卵》in 国立『地球屋』

開店前のライブハウス・・・　抜け殻のような寒々とした店内。シミがついて小汚い床や壁。前夜のゴミ袋。眠そうなスタッフのおにいさん。祭りの前の静けさなのか・・・（描写力３０点）・・・数時間後、この店が熱狂の渦と化す！（？）


【リハーサル】

とりあえず音出し。

　ガガガガーッ　peee... ブンブンブ〜ン
　ドンチャン　ドンチャン　シャーン

ＰＡのおにいさん「あの〜、ギターとベース、とりあえずヴォリューム１つずつ下げてもらえます？」

セトロックの掟その１『ロックはデカイ音でやれ』撃沈。

気を取り直して１曲。『Barber Shop』をかます。

ＰＡのおにいさん「歌詞を聞かせるならギターの音量をもう少し・・・」
セト「いや、歌詞はあまり重要じゃないんで・・・」
ＰＡのおにいさん「ですよね。そうかな〜って思ったんですけど（笑）」

さすがセト君、１曲でサーモン魂をわからせた。っていうか、さすがおにいさん、１曲でセト君のやりたいことを理解した。


【産卵前】

リハも終わり、オープンまでしばし休憩。
本業の写真家として参加してくれた元サーモン・ドラマーのYoriさんも交え、楽しい語らいのひととき。が、楽しそうじゃない人が約１名。

セト「気持ちわり〜・・・」
俺「大丈夫？」
セト「ヤバイかも・・・」

７時半すぎ、ぱらぱらとお客が入り始める。
コスゲ君、オバ＆じゅん、アッキー・・・　
ビデオ撮影係りのおかっぺ君（次期サーモン・ドラマー候補）
セト君の職場、某楽器店の皆様・・・
対バンの Magic Candy Drop のファンの皆様・・・

８時半、お客さんのお酒もすすみ、店内は徐々に騒がしく。
いよいよ出番。ステージ横でセト君「気持ち悪い・・・」
これがセト・ロックなのか？　それも良かろう。１年間練習してきて最後の最後ににドカンと大失敗。それがサーモンなのかも。とにかく思いっきりやるだけだ！


【ついに産卵！】

出だし、頭は冷静なのに指がいうことをきかず、ちょこっとしくじる。ひえ〜、ヤベー。あせる俺であったが曲が進むにつれ徐々に調子をつかむ。セト君も所々構成を間違えて俺とリトル君を焦らせたが、何食わぬ顔で突き進む。さすが、酔っ払ってようが気持ち悪かろうが、それなりにカッコいいセト君であった。リトル君はパーフェクト。練習以上に調子が良かったんじゃないかな。慣れないドラムなのに、ホント今回はいい仕事をしてくれました。

セト君の激しい飲酒にもかかわらず、結果的に、サーモンの産卵（ライブ）は大成功でした。とくに後半の盛り上がりにはびっくり。拍手、指笛、ナイスなヤジ・・・　店全体がサーモンを絶賛しているかのようでした。

何がそんなに良かったのか？　曲か、詞か、セト君の酔っ払いギターか、俺のＭＣか？　それともこれがＲ＆Ｒの力ということなのか？　よくわからない。　ただ言えるのは、結局は盛り上がってくれたお客さんたちのお陰ということ。セト君も俺も１０数年ぶりのライブでしたが、久々にホントいい思いをさせてもらいました。このライブに関わってくれた様々な人たちに心からお礼を言いたいです。ありがとう。

※　詳しいライブの模様はホームページの「産卵」のコーナーでお楽しみください。



さてさて、

【セト君にＲ＆Ｒの神様は降りてきたのか？】

厳しい見方かもしれないが、俺的には「ステージには降りてこなかった」と言いたいね。セト君のカッコ良さはこんなもんじゃないという期待を込めて。お客さんの歓声につられて、店の中には入って来ていたかもしれない。でも後ろの方の席でニヤニヤ笑ってたんじゃないかな。「まだまだだな・・・」って。最後はＲ＆Ｒの天使に命令してライブを成功させてはくれたけど。
セト君はもっともっとカッコいいはず。これからもっともっとがんばって欲しい。セト・ロックはまだ始まったばかりなんだから。


【産卵後・・・】
　
リトル。
対バンのマジキャンのギター、ヒロシさんの超絶ギター・テクを見て、
「うおぉぉ、俺は自分が恥ずかしい。もう帰っていいですか？　帰ってギター練習したい・・・」
そう、これですよ。これこそギター・キッズのあるべき姿。きっと今度はギタリストとして川を上って来てくれることでしょう。

セト。
ライブ中、ライブ後とさらに酒を飲み続け、もうヘベレケ。店中をウロウロし、男女構わず声をかけている。
「Are you SALMO〜N ?」
とか言いながら。う〜ん、これもこれでひとつのロックの形かと・・・

ロックに対するピュアな愛と屈折した愛。
２人の未熟なロケンローラーにいつか本当のＲ＆Ｒの神様が降りてきますように・・・


俺？　俺はいいや。どっちかって言うとフォークな人間だし。
それより『日記の神様』にでも愛されようかな。


　　　---------- サーモン日記（最終回）おしまい ----------

　　　　　　　長い間、ご愛読ありがとうございました。

【編集後記】


約１年間にわたりご愛読いただきました『ＳＡＬＭＯＮ日記』がめでたく完結しました。最後まで読んでくれた皆さん本当にありがとうございます。


マジで疲れました。（笑）
ほんの軽い気持ちで始めたのに、いつの間にかとんだ大作になり、これほど日々の生活を圧迫するとは・・・。
そして、これまた軽い思いつきで始めたサーモン・ホームページのおかげで、当初想定していた７，８人の読者を超える多くの方々に読んでいただくことができました。こちらは良い意味での誤算。


さて、セト君の思いつきで始まった今回のサーモン・プロジェクト。これまた軽い気持ちで参加してしまったわけですが、果たしてこの俺に何を残してくれたのか？　俺は何を得たのか？

・セト君との友情？（微妙）
・いくつかの出会い（YO-RIさん、リトル君、etc.）
・いい思い出。（ライブのビデオとＭＤ）
・初のオリジナル作詞発表？
・作家モドキな体験（サーモン日記）
・ホームページ作り体験

などなど、いろいろあるけど、一番大切なことは、

「やろうと思えば何でもできる」ということを再確認できたことかな。この際、成功か失敗かはあまり重要じゃない。とにかく実際にライブをやったという事実が大事。（実に１２年ぶり！！）　口だけじゃなく、企画倒れじゃなく、途中でポシャらず、本当にまたライブができた！ってことが。
「まだまだ行けるぜ、俺！」「ほらね、やっぱり俺ってすごいだろ」という自信みたいな・・・　この気持ちを大切にして、これからもっともっと思いを形にしていきたいです。
そして、この企画に誘ってくれたセト君に心から感謝します。


とは言うものの、やっぱり疲れました。へヴィーな１年だったなあ。何かを始めるとトコトンやってしまう、「適当に」というのができない性格なんで、自業自得といえば、それまでなんですが・・・
家族にも多大な迷惑をかけましたし・・・

そんなわけで、私Takuya (Salmon)、しばらく家庭に引きこもり、自分と家族の幸せだけのために生きようと思います。いわゆる冬眠ですね。具体的には、

１）完璧な家事育児
２）本業の英語翻訳の仕事
３）フォークギターの練習　　　　　かな？


さてさて、俺のサーモンとしての仕事もいよいよ終わります。
ホームページの更新も終わり、この編集後記をアップすれば、とりあえずサーモンとはオサラバ。あとはセト君に全てを託します。


今回はホント、いい経験をさせてもらいました。ＯＲＣ復活に関しても自信やヒントをもらいました。３年後か５年後か、もっと先かわかりませんが、もう少し暇になったら「何か」やりますよ〜。
それまでは、また掲示板で細々とやって行きましょう。皆さんも掲示板にじゃんじゃん書き込んでくださいね。俺がまた変な日記を始めないように。（笑）　　ではまた！



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　初めてのギャラ（\7000）