Takuya Salmon によるサーモンの活動記録および個人的苦悩エッセー

SALMON 日記（１）


皆さんお元気ですか。お久しぶりです。

掲示板があまりにも不活発なので、私の駄文で少しでも盛り上げようと思い、この度「SALMON日記」なるものを始めることにしました。どれくらい続くかわかりませんが、とりあえずやってみます。どうぞよろしく。

　2004年４月某日
立川ジョナサンにて。セト君から「サーモン・プロジェクト」発表。
　【メンバー】
　　Tomoki Salmon（セト君）Guitar & Vocal
Takuya Salmon（俺）Bass & Chorus
Yori Salmon（元楽器店社員　写真家　推定年齢５０歳) Drums
　【音楽性】
　　ラモーンズ風　ストレートなパンク　英詞オリジナル
　【コンセプト】
　　鮭のように流れに逆らい、最後に一発やって果てる。
　　（ちなみに、ラモーンとサーモンは韻を踏んでいる！）
　【目標＆解散】
　　2004年12月　First & Farewell GIG (in 国立リバプール）

はじめメールで打診があった時には、いつものようにスタジオで軽く１,２度セッションするのだろうと思って安請け合いしたのだが、ここまで決まっていたとは。のぐっちの出産を控えてあまり忙しくなりたくはなかっが、セト君のやる気に押され、断るに断れなくなり、めでたくサーモン結成。（岡田君曰く、「セトは毎回ライブまでやる気」らしい。しかし毎回２,３回の練習でポシャっているのだ）よし、俺と組んだからには必ず夢を実現させてやるぜ、と誓う俺であった。
　実際、俺的にも、ここらで一回ライブやっとかないと完全な素人に逆戻りしてしまう危険性大。「一生音楽をやって行く」とか「いつかは皆をギャフンと言わせる」とか言っても行動しなければ所詮負け犬の遠吠え、オヤジのたわ言。うむ、カッコ悪い。１年に１回でも２年に１回でも小さなライブをやり続けることでしかロッカーにはなれないのだ。セト君、誘ってくれてありがとう。期待は裏切らないよ。
　さてさて、かくしてORC２大スターの初共演が始動しました。ヴィジュアル系のセト君とお笑い系の俺とで幅広いファン層が期待できますね（？）第３の男、Yoriさんについては次回ということで。

　SALMON日記その１　おしまい



※『SALMON日記』は、ＯＲＣの掲示板上で公開されているものを編集したものです。





ＳＡＬＭＯＮ日記（２）


早速熱烈なファンがついたようで、たいへん嬉しいです。Thank you !!

では早速、サーモン日記第２回はじまりはじまり。

　４月１２日（月）晴れ　第１回セッションin 国立LEVEL３

国立の閑静な住宅街をチャリで滑走し、午後６時ごろスタジオ到着。大きくて古い一軒家風の渋いスタジオ。入ってゆくと、ドラムセットの前にYoriさん。
「はじめまして、大川です」笑顔で媚びる俺。
「どうも、Yoriです。」そっけなく、暖かく。

Yoriさんについて。
　外見は井田さんをでっかくした感じ。声も井田さん風で高い。何十年か前に九州から上京。写真か音楽で夢をつかむために。某楽器店（セト＆カダの現職場）で２０年程勤務。その後独立して、いろいろ事業をやっているらしいが、それほどリッチではなさそう。でも一応プロの写真家らしいので、夢を実現した男だ。さらに２人の娘は結構美人らしい（奥さん似か？）。家族との家の他に、国立に隠れ家として安アパートを借りている。セト君曰く、「ある意味、理想の不良中年」だ。「あくまで、ある意味だが」とセト君は強調する。まあ、いろいろつらいこともあるのだろう。

　さて、練習開始。ラモーンズのベストアルバムから最初の５曲をコピー。セト君の計画では毎回５曲づつ３０曲コピーするらしい。ラモーンズを体に染み込ますために。
　はじめて合わせたにしては、まあまあだったんじゃないかなあ。久しぶりにベースをひいて楽しかったよ。Yoriさんにも「やる気が伝わってきて良い」と言ってもらった。セト君はビール２リットル飲んでるし、「いけるんじゃん？！」とご機嫌。まあ、とりあえずめでたしめでたしの第１回セッションでした。

　練習後、Yoriさんの車でジョナサンへ移動してミーティング。
パンクはYoriさんにとっては守備範囲外。ウンチク好きそうなYoriさんが「パンクって何なの？」とセトくんに振る。そこでセトくんが語ったパンク道。俺なりに解釈すると、

「昔ロックはシンプルだった。一部の音楽エリートがやる小難しい音楽ではなく、誰でもできる庶民の夢だった。しかし時が経つにつれロックも難しくなっていった。かったるい練習と奇をてらった才能が必要になり、ロックはどんどん複雑になってしまった。そこに現れたのがパンクだ。超シンプルでありながら、複雑なロックと同等あるいはそれ以上にカッコイイ。少なからぬ人々の心を強烈に打った。楽器をもったその日からできる音楽。魂だけが勝負の音楽。それがパンク・・・云々」

　ちょっと感動。「俺にはパンクかも・・・」と思った。

実際のセト君の話では、具体的なバンド名や年代だとかが出てきて、もっとアカデミックな会話でしたよ。いまだに自分の音楽性が何なのかわからない俺ですが、とりあえずセト君について行こうと思いました。

　【つづく】





ＳＡＬＭＯＮ日記（３）


４月２６日（月）曇り　第２回セッション　in LEVEL3

　２回目の練習。今日は前回の５曲＋さらに５曲。結構キツイっす。コピーと練習に前日までかかりました。まあ、パンクだからシンプルで覚えやすいんだけどね。普段あまり音楽を聞かない俺なので久々にハマりそう。ラモーンズいいね〜。

　ところが、セト君もYoriさんも全然覚えてきていない！　トホホ、これぞパンク魂。家で練習などしないのだ。結局前回の５曲の復習で１時間半くらい使ってしまい、新曲は２曲程やってみましたが、やっぱりボロボロでした。（サーモンプロジェクト、早くも挫折か？）

　いいニュースとしては、セト君が早くもオリジナルを作って来ました。その名もズバリ「ＳＡＬＭＯＮ」。記念すべき１曲目です。これが結構カッコイイ。ありがちなベースのリフが延々と続き、最期にガーっと盛り上げて、叫んで果てる。まさにサーモン。超シンプルでアホみたいなんだけど、これを曲と言い切れるセト君のスゴサ。さすがだぜ。是非、ライブで Check it out !!

　『ロックと酒』
　今回は俺もセト君の真似をして、ビール持参でスタジオ入り。ちょっとカッコつけてみました。ところが演奏はボロボロ。もともと下手クソなのにさらに輪をかけて。思うように指は動かないし、音は外すし。気持ちよくロックするはずが、かえって自分の演奏にむかついたりして。やっぱり俺は俺らしく健全にロックをやっていくのがいいね。
　その点、セト君はすごい。毎回ご機嫌で弾きまくっている。まるで酔拳。もっとも俺は、彼が飲まずにギターを弾いているのを見たことがない。もし飲まなかったらもっと上手いのか、はたまた全然しょぼいのか。いずれにせよ、当然彼はライブ本番でも飲むのだろう。彼のわがままな演奏についていけるだけの一体感をこれからの練習で育んでいかなければならない。Yoriさん、がんばりましょう。

　　　　-----つづく-----





ＳＡＬＭＯＮ日記（４）


（只今育児奮闘中、毎日寝不足です）

やはり、日記というものはリアルタイムで書くのがよい。日々の忙しさに景色はスーッと遠のいてゆく。薄れる記憶を頼りにお贈りしましょう、第４回サーモン日記！


５月１７日（月）晴れ　第３回セッションin Level3

ＯＲＣ内をたらい回しにされている出所知らずの俺のFuckin'Bass。音がイマイチということで、今回からYoriさんのべースを借りることにした。「ぶぉ〜ん」とイイ音。毎回Yoriさんが車に積んできてくれるということで、俺は手ぶらで登場。前回まではベースを肩に担いでママチャリで片道４０分。高校生級に元気な俺だった。

で、練習開始。前回やり残した３曲を含めて全１０曲を通す。イマイチ。何でもかんでも「いいね〜」と自画自賛のセト君さえ浮かぬ顔。Yoriさんも浮かぬ顔。でも俺は結構楽しかった。Yori Bassの音はいいし、シラフの健全プレーだし。

コピーは早々に切り上げて、オリジナルへ。そこへおかっぺ君が見学に登場。おかっぺ君が見守る中、「サーモン」がノンストップで延々と続く。２０分くらい。次に新曲「キングサーモン」が延々と２０分ノンストップ。おかっぺ君、ごめ〜ん。観客無視のサーモン。ライブ本番ではこのようなことのないよう気をつけます。

練習後、うどん屋「味の民芸」にてミーティング。
「ちょっと、話がある」、Yoriさんから重大発言。要旨を俺なりにまとめると、

「コピーはタリイ。これ以上、単純なコピーはやりたくない。オリジナルこそバンドの醍醐味だ。コピーをやるにしても、アレンジを変えるとか何とか、自分達のバンドの色を出さなくてはやる意味がないし、客も呼ぶ気がしない。他人の猿真似をして喜ぶほど俺（達？）は若くない。」

むむ、なるほど。さあ、サーモンプロジェクト、コンセプト崩壊か？　ラモーンズ、ピンチ！　どう出る？セトくん

「そっすね。オリジナルやりましょう。」
と、あっさり路線変更。
実際はもうちょっとやり取りがあったけどね。「ライブはオリジナル中心です。ラモーンズはあくまでノリをつかむために・・・」等。
しかし、Yoriさんはどうにも待てない様子。セト君が折れたのであった。セト君は大人になった。１０年前の彼なら、ここでバンド解散、永遠に孤高のパンク魂だったろう。それだけ今回のバンドは本気なのかもしれない。

俺の意見？　個人的にはコピー３０曲っていう体育会系のノリ、バカっぽくて好きです。でもまあ実際問題、中止になってほっとしてるかな。とにかくメンバーが仲良くバンドできれば何でもいいです。

最後にセト君、「じゃ、大川君、英詞よろしく」
「ＯＫ」と安請け合いな俺。しかしこのあと、なんともトホホな作詞家の苦悩が待っているのであった。

　　　-----つづく-----





ＳＡＬＭＯＮ日記（５）


（番外編）作詞家 Takuya SALMON の苦悩

私Takuya SALMON、近所の塾で、売れない英語講師をやっております。そこに目をつけたセト君、「今回のバンドはすべて英詞にしよう」と来ました。「面白いかもね」と俺。それほど英語ペラペラってわけじゃないんだけど、ま、いっか、適当で。パンクだし。

１０数年前、バンドを始めた頃はよくノートに詞を書いてました（もちろん日本語で）。その数１０冊以上。その頃は結構熱いものを持っていました。しかし、なんせ恥ずかしかった。結局、曲をつけて発表という所までは行きませんでした。いくじなし。

セト君の注文
「メッセージ性のないものにしたい。韻を踏んで、音の響きの良さに徹する。でも、まったくナンセンスではなく、微妙に何かを感じさせるような・・・」

なぜか、言いたいことは良くわかった。照れ屋なんですよね、お互い。

前回、練習後のミーティングで予定よりかなり早くオリジナルに突入ということになり、急きょ詞が必要になってしまった。帰り道、チャリをこぎながら頭の中で英単語を組み合わせる。家に帰って布団に入っても頭の中は英単語の語呂合わせ。いまいち、ぱっとしたのが浮かばない。諦めてもう眠ろうと思うが、一旦覚醒された頭はもう眠れない。蚊もうるさくて眠れない。しょうがないので机に向かってノートを開く。１つ２つ変な詞ができる。気づくともう夜明け。布団へ戻ってウトウト。やっと眠れると思うとアイデアが浮かぶ。這い起きてノートにメモる。何かを創り出すって辛いんだなあ。プロのミュージシャンにならなくて（なれなくて）良かった。

　塾講師の仕事は基本的に夕方からなので、昼間は毎日完全フリータイム。働き盛りの３０男がねえ。一般社会からの疎外感をかき消すために俺が毎日打ち込んでいること、それは英語学習。いつか何かになるために。自分で決めた学習計画に基づき、教材をこなしていく。いわばそれが日々の俺の仕事だ。
　
　そんな規則正しい英語生活に容赦なく入り込んできたのがFuckin'作詞活動。規則性を好む自閉症気味の俺はパニック。翌日も頭の中はヘンテコな英詞でいっぱい。普段の英語の勉強は中止。完全に取り憑かれている。凝り性で、頭の切り替えが下手なんだね。さらに、そこまでして作る価値のある詞か？と自問自答。所詮、言葉遊び。一回こっきりのアマチュアライブ・・・。芸術（？）って意味と無意味、価値と無価値の狭間でさまようものなんだなあ・・・なんてね。

丸２日間、半ノイローゼ状態で計１２作品つくりました。メールに添付してセト君に送信。彼が曲をつけます。すぐに絶賛のメールが来ました。ほっ、よかったあ。まずは身内で絶賛し合わなきゃね。それに歌うのはセト君だし、彼が気持ちよく歌えればそれがなによりです。１円にもならない創作活動でしたが、やはり出来上がると充実感があるね。

ここまで大袈裟に苦悩して作った詞。なのに笑っちゃうほどくだらない（SALMON全曲歌詞参照）。でもそれがパンクなのだ（たぶん）。ライブで是非是非 Check it out !! へんな英語でわめいてるだけだからほとんど内容は聞き取れないだろうけど、それがパンク！（たぶん）

--------（番外編）おしまい --------

ＳＡＬＭＯＮ日記（６）


最近寒いね。すっかり秋ですなあ。
ずいぶん間が開いてしまいましたが、サーモン日記、つづきです。


５月３１日（月）第４回セッション in LEVEL3

　前回のミーティングでコピーはもうやらないことになったが、ウォーミングアップがてら電撃BOP と Beat on the Brat をやった。毎回やっていた曲なのでだんだん上手くなってきているような気がする。単純な曲だけに、上手いか下手か、カッコいいか悪いかがもろに出る。ある意味パンクって恐い。

　オリジナル曲SALMON、 KING SALMON、と練習。　

　セト君から３曲目のオリジナル、PINK SALMON 発表。ミディアムテンポのバラード(
？)　パンクと言うよりＲ＆Ｒ調。そこらへんを指摘するとセト君曰く、
　「パンクは曲調のジャンルじゃないんだよ。心、魂だよ。」
俺「ははーっ（平伏）」
　というわけで、どんな曲かはライブで Check it out !!

　練習後のミーティングは気分を変えて、YORIさんの知ってるカレー屋へ。マスターが気難しい人で、ミーティングの場所としてはちょっと不向きだったが、YORIさんが少しだけ２人の娘さんについて語ってくれた。めずらしい事だ。
　いつもは今までやってきた音楽の話や仕事上の人脈の話が多い。セトくんは付いていけてるけど俺にはよくわからない話も多い。さすがプロの写真家だけあってYORIさんは良くも悪しくもギョーカイの人だなあと思う。

　そんな彼に俺は付いていくべきか否か。まだよくわからない。とりあえず今回のライブが終わるまでいろいろ吸収したいです。それまでは捨てないで〜（平伏）


　-------- 第６回サーモン日記　おしまい　---------





ＳＡＬＭＯＮ日記（７）


６月２８日（月）第５回セッション in LEVEL3

　俺の仕事の都合で１ヶ月ぶりの練習になってしまった。１ヶ月は空きすぎだね、前回決めた曲の構成等すっかり忘れている。物覚えの悪いサーモンの面々なのであった。

　さてさて、今回はスペシャルゲストが登場！　１９歳の好青年。なんと苗字は俺と同じ（ちなみに名前は某コスゲ君と同じ）。ということで、ここでは『リトルＯ川』と呼ぶことにしよう。このリトル君はセト君の遠〜い親戚（？）みたいな人で、彼が小学生の時、セト君がはじめてギターを教えたらしい。ギタリストとして成長したリトル君が、数年ぶりに師匠とスタジオに入りたいということで、サーモンの練習前に同じスタジオで２人でジャムっていた。そこへ俺とYORIさん登場、一緒にやろうよ、ということになった。

　うっうまい。セト君曰く「すでにおいらを軽く超えている」
銀ギラのトラック野郎のようなギターがまぶしい。今は２つバンドを掛け持ちしていてラルクとかをやってるらしい。しなやかな指使いのテクニシャンタイプ。やっぱり小学生の時からやってると違うなあ。そしてセト君仕込みのロック魂。　顔は色白で優しそうなんだけどね。

『１９才』
といえば、俺が遅ればせながらギターを始めた歳でもある。自分ではその頃からあまり年をとっていないつもりだったが、本物の１９才を目の前にして「ううっ」、一瞬たじろいだ。まぶしーっ！　何よりも肌のツヤが違う。
時の流れは残酷だなあ。俺は若さと引き換えに何を得たのだろう？　もうそろそろギター上手くなってもいい頃だよなあ。歳とともに渋みを増すブルージーなギタリストでありたいが、どうも予定通りいかない。今弾いてるのベースだし（爆）。
　とりあえず、ギターを始めた頃の夢いっぱいの気持ちを思い出すことができたということで良しとしましょう。前向きに！

　練習の方は
電撃ＢＯＰ、BEAT ON THE BRAT、でウォーミングアップ。SALMON、KING SALMON。前回から始めたPINK SALMON はリトル君にも入ってもらってゴキゲンなギターソロをかましてもらいました。

　で、新曲「２４/７」(twenty-four seven)
タイトルに SALMON が付かない最初の曲。俺の作詞。タイトルの意味は２４時間７日間ということで「年がら年中、四六時中」という英語の慣用表現から。自分的には結構気に入っている詞だったが、セト君の曲がついたら、マジでカッコいい（と思う）。セト君的には、「ファンク調」らしいが、俺にはよくわからない。とにかくカッコ良ければいいわけで、今後どう仕上げていくか非常に楽しみ。

　　　−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


　これまで３ヶ月（計５回）スタジオ練習をしてきましたが、俺としてはここまでを SALMON PROJECT の前期と位置づけたい。First & Last LIVE で果てるまでの、「川を上って産卵ニキータ♪」するまでの長い旅路の中で。
　というのも、私、Takuya Salmon、妻のぐっちの出産につき、 しばらく出産＆育児休暇をいただくことにしたのです。芸のためなら女房も泣かす〜♪タイプ（推測）のYORI殿からすれば、「そんなことで練習休むな！ベースが腐るわい！」とのご指摘も御もっともなのですが、男女の役割が大逆転している我家の特殊事情もありまして、なにとぞご理解を賜りたく・・・。

　で、俺の休暇中の２〜３ヶ月、なんと、上述のリトル君が強力助っ人としてベースを弾いてくれることになりました。SALMON PROJECT としては何たる幸運！　こうしてめでたく４匹目のサーモンが加わり、SALMON PROJECT は中盤戦の暑い夏を迎えることになるのでした。

　　　----------　第７回サーモン日記　おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（前編）編集後記


　ふーっ。やっと書き終わりました。　
　というわけで、今日（9/12）の時点で俺が知ってるサーモンはここまで。この夏の活動については、セト君、YORIさんに一言二言カキコミをお願いしたいところです。噂では、リトル君を迎えた新生サーモン、相当進化しているようですが。
　
　何気なく始めた『サーモン日記』でしたが、最近は結構重荷になってました。家事と育児とほんの少しの仕事。その合間を縫って書かなくてはならず、さらに書き始めると長い。今回もこれだけ書くのに丸１日かかってます。トホホ。
　一時期、作家を目指してたこともあるくせに、基本的に文章書くのはあまり好きじゃない。まとまりのない詞とか、演説調のおしゃべりの方が得意。
　でもなんとかここまで書けてホントうれしいです。じわ〜っと充実感。

　のぐっちの出産前後のテンヤワンヤも一段落つき、９月下旬か１０月に Takuya Salmon めでたく復帰します。今後は、リアルタイムの『サーモン日記』をお楽しみください。毎回コツコツと書けば記憶も鮮明だし、それほど負担じゃないはず。１２月のライブまでお付き合いください。

　ではでは、次回『サーモン日記（８）』でお会いしましょう、ごきげんよう！！！

ＳＡＬＭＯＮ日記（産休編�@）　by Tomoki Salmon


７月１３日（火）第６回セッション in LEVEL3

Takuya産休のためおやすみ。

さぁ困った。
しかし年末の産卵に向けサーモンは休めん。
そこで現れた救世主、前述の四匹目のサーモン。

Toshiya Salmoｎ参加、第一回！
15:00頃、国立駅にベースを持ったToshiyaが到着。
その後、我が家にてSALMONのレパートリー4曲（オリジナル）を練習。
細かい構成とかはまだだがコード進行などをマスター。
その間、Toshiyaは来る途中で買ってきたオレンジジュース、
私はビール350×2本で涼をとり、
色々なCD等を聴きながら18：00からの練習に備え、いざLevel 3へ！

ラモーンズはもはやハショリ（苦笑）
セッション・リストは

1．S.A.L.M.N.
2．KING SALMON
3．PINK SALMON
4．24/7
5．MY LITTLE SUZIE (新曲発表）

って感じで2時間が過ぎる。

Toshiyaは予想以上のGood Job！

Takuyaがいないのはさみしいが楽しい夏になりそう・・・

----------サーモン日記（産休編�@）　おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（産休編�A）　by Tomoki Salmon


７月２７日（火）第７回セッション in LEVEL3

Takuyaなき淋しき２回目。

16:00頃、我が家にToshiya到着。
彼もまた自宅での練習はせず我が家にて前回の音源を聴きながら練習。（苦笑）
その間、Toshiyaは来る途中で買ってきた午後の紅茶、
私はビール350×2本で涼をとる。

17:40、いざ出陣！

18:00過ぎセッティング完了。
セッション・リストは

1．S.A.L.M.N.
2．KING SALMON
3．PINK SALMON
4．24/7
5．MY LITTLE SUZIE
6．MOSQUITOES（新曲発表）

って感じで2時間が過ぎる。

練習終了後、ジョナサン某店にてミーティング。
影のバン（長）マスより（Yori)年末ライブをやるなら期日を逆算してかなきゃ、
ということになりちょいあせる私。

まぁとりあえずオリジナル６曲完成？
次回は間隔をあけ冷却＆オリジナル曲作成（全１０曲くらい）
と、いう事になり8/24（火）まで練習なし。
ノウミソ腐っちゃう（笑）
Takuya復活までに１０曲あげねば・・・

タイヘン、タイヘン。。

----------サーモン日記（産休編�A）　おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（産休編�B）　by Tomoki Salmon


８月２４日（火）第８回セッション in LEVEL3

冷却期間後の久々セッション！
もはやノウミソ腐ってる？？

15:00頃、我が家にToshiya到着。
彼は今回自宅にてベースラインを考えてきたとの事。
ウチで少しあわせるがなかなか良い！
やはりヤツはセンスがイイ。

17:30、いざ出陣！
18:00くらいにセッティング完了。
セッション・リストは

1．S.A.L.M.O.N.
2．KING SALMON
3．PINK SALMON
4．24/7
5．MY LITTLE SUZIE
6．MOSQUITOES

って感じで2時間が過ぎる。

今回新曲を4曲作ったため1時間延長。

�@ BARBER SHOP
�A FOOD CHAIN
�B JUST DOING THIS
�C TRAFFIC JAM

ついに当初の目標オリジナル10曲達成！
あとは詰めるだけ。(それがタイヘン・・・）
年末ライブに向け準備は着々。（怪しいが・・・）
勢い余ってスタジオではビール2リットル空けてしまいました。
Toshiyaもウチに泊まっていき4時頃まで音楽談議に花を咲かせたよ。
翌日はバリ二日酔いでしたが・・・

今回の録音で失敗したのがあった為、来週またスタジオ入りに（涙）

そしてその録音テープをTakuyaにタクス。。

----------サーモン日記（産休編�B）　おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（産休編�C・完結）　by Tomoki Salmon


８月３０日（月）第９回セッション in LEVEL3

TakuyaにタクスためのDEMO作成のためスタジオ入り。

15:00頃、我が家にToshiya到着。
ムダ話しをしながらもSALMON全曲復習。
17:20、いざ出陣！
17:40位にスタジオ到着。17:45くらいには部屋へ入れてもらえた。

18:00にはセッティング完了。
ちょうどそのころ影のボスYORI登場！
今日は延長なしとボスに言われている・・・
本日の目的はTakuyaへ渡すデモ作成。
急ピッチで進めなければ。。
セッション・リストは

1．S.A.L.M.0.N.
2．KING SALMON
3．PINK SALMON
4．24/7
（これが以外に手こずる）
5．MY LITTLE SUZIE
6．MOSQUITOES

ここまでは割りとなじみの曲だたのだが
19:15くらいまでかかってしまった。
急がねば・・・
急ピッチでビールを飲む！！

前回発表の新曲4曲さらり録音開始。（間奏なし）

�@ BARBER SHOP
�A FOOD CHAIN
�B JUST DOING THIS
�C TRAFFIC JAM

今回は何とか全10曲録音完了。

その晩もToshiyaは我が家泊。
またしても4時頃まで音楽談議に花を咲かせてしました。
それにしてもToshiyaは性格もよく良い仕事をしてくれました。ホントに感謝！！
いつかまた何らかのカタチで一緒にやる！！

次回はTakuya復活にあわせ9/27（月）で調整中。

と、いう感じのSALMON日記・産休編です。
とりあえず経過報告のようなものですが
こんな感じの夏を過しました。

次回はTakuya復活！

SALMON日記（８）で！！！

ＳＡＬＭＯＮ日記（８）


『一枚のＭＤ』

　さてさて、サーモン正式ベーシストTakuya Salmon 戻ってまいりました。おかげさまで息子の陽向もスクスクと育っており、ベンベンいう俺の下手くそベースを子守唄がわりに聞いております。

　復帰を前にした９月上旬、セト君から一枚のＭＤが送られてきました。俺の産休中に録音したサーモン全１０曲。うち６曲は俺の知らない新曲です。

感想：
カッコイイ。っていうか、カッコ良すぎ。俺なんていなくても、ここまで出来ちゃうのねん。っていうか、俺なんていない方がいいの（？）。まず曲調が、パンクとは思えないほどバラエティーに富んでいる（セト君の才能）。Yoriさんのドラム、技の限りを尽くして叩きまくっている。リトル君のベース、俺では絶対浮かばないカッチョいいベースライン＆さすがギタリストな速弾き。うむむむ・・・どうするTakuya Salmon ?!　入り込む余地がないぞ。

くそお、どいつもこいつもカッコつけやがってぇ。俺だけは素朴なパンク道を貫いてやるう（泣）。・・・というわけで、リトル君には悪いのですが、俺のテクニックでも弾けるように大幅にべースラインを直させてもらいました。でも元の発想がカッコイイので、パンク調に直してもやっぱりカッコイイ。リトル君に感謝！　

とりあえず１０曲を俺なりにコピーし、構成を確認し、あとはひたすら練習。寝ても覚めてもサーモンが頭の中で鳴ってます。早くスタジオで合わせたいなあ・・・


が、数日後のある日。
セト君からYoriさんのメールが転送されてきました。
俺がもらったのと同じＭＤを聞いてのYoriさんの感想：

「ひどい演奏だったね。救いようがない！年末ライブなんてとんでもないね。もっともっとドラム練習しよう。でも全体的にズイブン手をいれなくちゃいけないところがある。第一「サーモン」の出だしの音からすでにおかしいし・・・・・・。」

とのこと。むむむ、キビシーっ！　さすがギョーカイ人というべきか、はたまた年の功というべきか。いままでいろんな音楽を聞いたりやったりしてきただけに、他人に厳しく自分にも厳しい。（他人にやさしく自分にもやさしい俺とは正反対）同じ音をきいて、こうも感想が違うとは！

しかし、そう言われて批判的な耳で聞きなおしてみると、確かに雑で下手くそな部分もある。（いい加減な俺の耳）　要練習ですな。

で、危機感を覚えたYoriさん
「まずはミーティングだ！」
ということで、セト君と俺はYoriさんの隠れ家アパートに呼び出しを食らったのでした。


１０月２日（土）第１回ミーティング in 国立Yori邸

家賃２万数千、６畳＆キッチンのぼろアパート。まさに隠れ家の名にふさわしい怪しげな外観。周りは小金持ちたちの高級住宅。ロックだぜ。久々に貧乏学生だったころを思い出したよ。

中に入ると、意外にこぎれい。写真の機材と大量のＣＤが無造作に入り口に置いてある・・・　おっと、あまり描写するとYori殿のプライバシーに関わりますね。

さて、ミーティングは・・・

「音楽を舐めんなよぉ」みたいな喝が入るのかとも思ったが、意外とあたたかな雰囲気でした。「飲み会にはしないこと！」と釘を刺されていたのに、当日には「酒が足りないから少し買って来い」とのメールがあるし、ソーセージと手作りサラダ、水餃子まで用意してある。あれ、意外にいいオッサンなYori殿。１曲１曲の具体的な相談は全くなく、単なる親睦会に近かった。唯一決まったことは、ライブは３月まで延期するということ。年末ライブを楽しみにしていた皆さん（そんな人いるのか？）ごめんなさい。

和やかにすすむ宴会ではあったのだが、ここへ来てやはりあらわになってきたのは、セト君とYoriさんの音楽性の違い。お互い歩み寄る姿勢はあるのでまだ大丈夫だと信じたいが・・・　バンドってホント大変。この緊張感がいい方向へでるといいんだけどね。とりあえず、俺が入った形で合わせてみて、様子を見ようということで、この日はおひらき。

三匹のサーモン、ただいま激流に飲まれて停滞中。産卵（ライブ）まで無事たどり着けるのか？　皆さんも応援してください！！

　　----------　第８回サーモン日記　おしまい　----------





ＳＡＬＭＯＮ日記（９）


『メンバーチェンジ？！』

　１０月始めのミーティング後、メンバーの予定が合わず、なかなか練習ができずに１ヶ月以上が経過。バンドとしては夏以来、俺としては６月以来、音合わせをしていない。やばーい。さらに、ドラムのYoriさん、仕事が忙しくて、年内は練習ができないとのこと。ええーーーっ。ぴ〜んち。フリーの写真家として仕事が忙しいのは、知人として嬉しいけど、バンドのメンバーとしてはちょっと困るなあ。


　せっかくベースの練習をした俺としては、早くバンドで合わせたいので・・・


１１月１５日（月）第１０回セッション in LEVEL3

　セト君と俺だけでスタジオ入りすることにしました。幸い、アッキーとおかっぺが助っ人に来てくれたので、軽くドラムを叩いてもらったりしながら、とりあえず１０曲通してみました。まあ、ぼちぼちでんな。俺も少しドラム叩いてみましたが、ふむ・・・。

　練習後、今後のサーモンについて語るために、【養老の滝】でミーティング。
３月までに間に合わせるなら、メンバーチェンジもやむなしか？　とすれば・・・

　１　セト（Ｇ）　リトル（Ｂ）　俺（Ｄｒ）
　２　セト（Ｇ）　俺（Ｂ）　リトル（Ｄｒ）
　３　セト（Ｇ）　俺（Ｂ）　おかっぺ（Ｄｒ）　リトル（Ｇ）

などの案が出ました。

　当初、助っ人参加だったリトル君は、サーモンを愛し始めているらしい。ありがとう！　
　おかっぺは、『おかっぺら〜ず』が終わる１月までは、そちらに専念したいとのこと。

　ふむ・・・　俺がドラムかなあ・・・　なんかＯＲＣ時代を思い出すなあ。
結局、結論は出ず、そうこうしているうちに、セト君が眠くなってしまい、ミーティングはお開き。飲み足りない俺は、帰ってきて一人レモンサワーを飲みながら、これを書いてます。

　バンドって難しいなあ。それぞれがそれぞれのコダワリや事情をもっていて・・・。

　でも、今回のサーモンプロジェクトは是非、何らかの形で成功させたい。なぜなら、このプロジェクトは俺的には、華々しい中年時代の幕開けと、ＯＲＣの復活を意味しているから。

　とりあえず来週は、リトル君に再登場願って、ベースとドラムを俺とチェンジしながら、『新サーモン』の可能性を探ってみようと思ってます。

　乞うご期待！！

　　-----　第９回サーモン日記　おしまい　-----






SALMON日記（１０）


『再会』

　前回書いたように、Yoriさんは写真家としての仕事が忙しく、年内は練習に参加できない。だとすれば、音楽的なクオリティーにこだわるYoriさんが納得する形でのライブは、３月までには間に合わない・・・

　３月以降に延ばせないのか？

　勢いと潔さが命のサーモン・プロジェクト。あまりダラダラ引きずるのはカッコ良くない。すでに１２月ライブの予定が延びている。このままでは、勢い良く川を遡る鮭ではなく、淀んだ池の鯉になってしまう。そしてやがて自然消滅、白い腹をプカプカ水面に浮かべて死んでいくのだ。


　前回の不完全燃焼のミーティング（飲み会）の後、セト君と俺で、濃い〜メールのやり取りを２、３回した。今後のサーモンについてのオンライン・ミーティングだ。メンバー構成やライブの時期について１０数パターンの案を出し、それぞれ検討した。さらには、お互いの音楽人としての将来についてまで話は及んだ。こんな青臭い話は久々で、嬉しくもあり、恥ずかしくもあり。根が暗めで一人で煮詰まっているバカな俺に、セト君も快く付き合ってくれた。（彼も嫌いではないらしい）

　メールでのミーティングの結果、とりあえず３〜４の候補にしぼられた。そのうちの２つがこれ。

　（１）　セト（Ｇ）　リトル（Ｂ）　俺（Ｄｒ）
　（２）　セト（Ｇ）　俺（Ｂ）　リトル（Ｄｒ）

俺の産休中の夏サーモンの助っ人、リトル君に再登場願った。



１１月２２日（月）第１１回セッション in LEVEL3

　夕方６時からの練習に備えて、５時からセト邸でミーティングをすることになっていたのだが、陽向をあやしていたら３０分遅刻してしまい、話し合いはほとんどできず。リトル君とは６月以来の再会。

　俺「リトル君、背伸びた？」
　リ「いや、全然」

　夏前はもっと子供っぽかった気がしたけど、ひと夏の経験が彼を大人に変えたのか、単に茶髪にしただけか。とにかく何かカッコ良くなっていてミュージシャンぽい。この年頃の若者の成長は魅力的（ってオッサン発言）。
　セト邸に「あっきー様」宛てのラスクを残して、いざ、スタジオへ。

　まず、リトル君ベース、俺ドラム、でサーモン全１０曲を通す。
　俺のドラムは、まあ、予想通りの出来ばえ。バスドラはもたるし、オカズはありきたり。なんとかリズムがキープできる程度で、Yoriさんのように曲調に合わせて味のあるリズムは叩けない。
　リトル君とセト君は御機嫌に弾きまくり。かなりいい感じ。
　いつもと違った角度（ドラムの位置）からサーモンを見るのは何か新鮮で、この２人を楽しませるためにドラム叩いてやってもいいかなあ、みたいな親心が湧いてきたりして。しかしそのためには、地獄の個人練が・・・

　次に、俺ベース、リトル君ドラム、で１０曲。
　俺のベースは、まあ、予想通りの出来ばえ。最近は練習不足で、曲の構成忘れてるし、故に音は外すし、さんざん。まあ、ライブのメンバーが決まって、俺がベースと決まれば、ちゃんとやりますよ！
　リトル君のドラムはなかなか良い。その場で適当に叩いているので、リズム・キープが中心だけど、たまに入れるオカズに音楽的センスを感じる。やっぱり音楽は若さとセンスかなあ（くそぉ〜）と思わせるドラムっぷりだった。しかし「もしドラムやるなら、もっと練習しないと」と謙虚で前向き。すばらしい！

　この日は、サーモンの練習後、同じスタジオで『おかっぺら〜ず』の練習があり、しばらく見学させてもらった。俺と同じく７月にパパになったベースの寺田君と交流したり、未来のサーモン・ドラマー（？）おかっぺ君を応援したりと、楽しいひと時を過ごした。やっぱり複数のバンドの交流はいいなあ。昔のORCを思い出すねえ。

　『おかっぺら〜ず』のギターも兼務しているセト君を残し、俺とリトル君はスタジオを後に。入口を出たところで、

　俺「どうしようかねえ、ドラム？」
　リ「やっぱ、Yoriさんがいいですよね。テクニシャンだし。」
　俺「だよね・・・」

　できれば２人ともドラムなどやりたくないのだ（爆）。
　いやいや、そんなことはない。テクニックじゃない何かがあるはず。それを追求するのがサーモンのはず・・・

　リトル君は国立駅方面へ徒歩。俺はチャリで立川方面。
　
　「じゃあ、また」
　「じゃあ、また」

『また』はあるのか？　２人が再び再会する時、『新サーモン』結成か（？）はたまた、第３案で新キャラクター登場か？　乞うご期待！


　　　-----　第１０回サーモン日記　おしまい　-----

　　　　　お疲れさま〜！！


　
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